あ!ネズミが米袋をかじった跡がある。
台所の隅っこに米袋を放置してしまい、袋にネズミがかじった跡を発見した事はありませんか?
ネズミのかじった跡がある米袋は、健康面でも品質面でもリスクが高いため、速やかに処分することが賢明です。
ネズミは不衛生な場所に生息しているから複数の病原菌を持っていて危険だよ。
ネズミの糞尿には、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などの病原体が含まれていることがあります。
- ネズミがかじった跡のある米袋の中身の危険性は?
- 米袋にかじった跡があるのは100%ネズミなのか?
- ネズミがかじった跡に気づかず食べてしまったら?
- ネズミにかじられない対策とは?
日本人ですもの!!お米を大事に美味しく食べたいものですよね。
ネズミが袋をかじった跡を見つけても慌てず処分、米袋を安心して保管できる場所を確保し、お米をネズミから守りましょう♪
ネズミのかじった跡がある米袋はすぐ処分しよう
お米は高いから、簡単に処分なんて心が痛い行為ですよね。
しかも重たい米袋をせっせと運んだのに….と思えば尚更です。
ネズミがかじった跡がある米袋の中身の危険性と、ネズミが持っている菌について解説していきます。
かじった跡がある袋の中身の危険性
米袋をネズミにかじられた後があっても洗えば大丈夫でしょ?
ネズミのかじった跡がある米袋は、健康被害のリスクが高いため、すぐに処分することが重要です。
ネズミは、かじった跡から唾液や排泄物を残すことがあるんだな。
有害な細菌やウイルスが含まれている可能性があるから危険なんだよ。
特に、ネズミの糞尿には、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などの病原体が含まれていることがあり、これらの菌に汚染された食品を摂取すると、食中毒や感染症を引き起こす可能性が高いです。
また、ネズミのかじった跡がある米袋は、米の品質も低下させる可能性があり、ネズミの唾液や排泄物が米に混入することで、米の風味や香りが損なわれ、食べ応えも悪くなります。
さらに、ネズミのかじった跡から米虫が侵入し、米を食い荒らすこともあります。
ネズミのかじった跡がある米袋は、健康面でも品質面でもリスクが高いため、速やかに処分することが賢明です。
ネズミが持っている菌
ネズミは、様々な病原体を保有しており、人間に感染症を引き起こす可能性があります。
ネズミが持っている代表的な菌としては、サルモネラ菌、レプトスピラ菌、リステリア菌などがあります。
- サルモネラ菌・・食中毒の原因となる菌で、発熱、腹痛、下痢などの症状がある。
- レプトスピラ菌・レプトスピラ症という感染症の原因となる菌で、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状がある。
- リステリア菌・・リステリア症という感染症の原因となる菌で、発熱、筋肉痛、髄膜炎などの症状がある。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、主に動物の消化管に生息している腸内細菌です。
サルモネラ菌は、人の体に入るとサルモネラ感染症という食中毒を起こしてしまいます。
サルモネラ菌は腸炎を起こす病気だよ。
サルモネラ感染症になると腹痛や吐き気や下痢、嘔吐そして発熱します。
1週間ほどで症状が治まりますが、3週間ぐらい便として排出されるので感染対策に注意してください。
レプトスピラ菌
病原性レプトスピラは、哺乳動物の腎臓に保菌されます。
哺乳動物とは主にドブネズミとクマネズミの事だよ。
病原性レプトスピラはネズミの腎臓に保菌され、尿中に排出されます。
レプトスピラ菌は、レプトスピラ症という感染症の原因となる菌で、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を引き起こします。
潜伏期間が5日間から14日間で、初期症状で38℃以上の発熱が起こり重症化すると黄疸・出血・腎障害を伴います。
リステリア菌
リステリア菌はネズミの腸管内に広く分布する細菌です。
ネズミの糞便に約6.5%の割合で確認されているんだよ。
リステリア菌は、リステリア症という感染症の原因となる菌で、発熱、筋肉痛、髄膜炎などの症状を引き起こします。
潜伏期間は数日から1カ月あり、脳髄膜炎・肺血症・流産などがみられます。
これらの菌は、ネズミの糞尿や唾液に含まれており、ネズミのかじった跡がある米袋から食品に混入する可能性があります。
また、ネズミは、ハンタウイルスという感染症の原因となるウイルスも保有しています。
ハンタウイルスは、ネズミの糞尿や唾液に含まれており、吸入することで感染します。
ハンタウイルス感染症は、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を引き起こし、重症化すると肺水腫や呼吸不全を引き起こすこともあります。
このように、ネズミが持っている菌やウイルスは、人間の健康に重大な影響を与える可能性があるため、ネズミのかじった跡がある米袋は、速やかに処分することが重要です。
ネズミのかじった跡は100%ネズミなのか?
米袋をかじるのはネズミだけなの?
ネズミのかじった跡と思われる米袋の損傷は、必ずしもネズミによるものとは限りません。
米袋をかじる小動物や虫について説明しますね。
ネズミ以外の可能性
米袋をかじるのはネズミ以外で、他の小動物や虫によって引き起こされる可能性もあります。
例えば、コクゾウムシやコクヌストモドキなどの米虫は、米袋に穴を開けて中の米を食べることがあります。
これらの虫は、米の保管場所に潜んでいることが多く、米袋に小さな穴を開けて中の米を食べます。
また、ゴキブリやシバンムシなどの害虫も、食料を求めて米袋に近づき、米袋に穴を開けることがあります。
小動物も、食料を求めて米袋に近づき、かじって穴を開けることがあります。
小動物とはハツカネズミやモグラの事だよ。
したがって、米袋にかじった跡があったとしても、それが必ずしもネズミによるものとは限らないのです。
かじった跡を知らずに食べてしまった場合
ギャァ~ネズミのかじった跡があるのに食べちゃった。どうしよう。
もしも、ネズミのかじった跡がある米を知らずに食べてしまった場合、まずは落ち着いて対処することが大切です。
ネズミのかじった跡がある米を食べたからといって、必ずしも健康被害が出るとは限りません。
念のため、以下のような対処法を取ることをおすすめします。
- 体調の変化に注意しましょう。
- 食べた後に発熱、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
- 高熱や激しい腹痛がある場合は、重症化する可能性があるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
- 食べた米の残りがある場合は、速やかに処分しましょう。
ネズミのかじった跡がある米は、細菌やウイルスに汚染されている可能性があるため、食べ残しがあっても決して食べてはいけません。
ネズミがかじった跡がある米を保管していた容器は、もう使えないの?
ネズミのかじった跡がある米に触れた容器や器具は、熱湯や漂白剤などで十分に洗浄・消毒すれば大丈夫だよ。
食べた米を保管していた容器や調理器具は、しっかりと洗浄・消毒しましょう。
最後に、ネズミの侵入経路を確認し、対策を講じましょう。ネズミのかじった跡がある米袋があったということは、ネズミが侵入できる経路があるということです。
侵入経路を確認し、ネズミが侵入できないように対策を講じることが大切です。
以上のように、ネズミのかじった跡がある米を知らずに食べてしまった場合は、体調の変化に注意し、速やかに処分・洗浄・消毒を行い、ネズミの侵入経路を確認して対策を講じることが大切です。
ネズミにかじられない為の対策
決して安くないお米・・でも日本人ならお米は食べたい!!
ネズミにかじられて、せっかく購入したお米を処分するなんて、とんでもない事ですよね。
それならば、ネズミにかじられないように対処するしかありません。
ネズミにかじられないようにお米を保存するためには、適切な保存容器が必要です。
お米を保存するため、適切な保存容器についてご説明しますね。
かじられないお米の保存容器
ネズミにかじられないようにお米を保存するためには、適切な保存容器を選ぶことが大切です。
スーパーで売っているお米は米袋だけど、このままではネズミにかじられるって事?
ネズミは、鋭い歯を持っているため、紙袋や布袋では簡単にかじられてしまいます。
そのため、ネズミにかじられない保存容器を選ぶ必要があるんだよ。
ネズミにかじられないおすすめの保存容器をご紹介しますね。
①金属製や硬質プラスチック製の密閉容器
金属製の容器は、ネズミの歯でもかじることができないため、安心して使用できる。
②硬質プラスチック製の容器
ネズミの歯では簡単にかじることができない。
ただし、プラスチック製の容器を選ぶ際は、食品グレードのものを選ぶ。
③密閉性が高いもの
密閉性が高い容器は、ネズミの侵入を防ぐだけでなく、虫の侵入も防ぐことができる。
密閉性が高い容器は、お米の鮮度を保つことができるため、おいしいお米を長期間保存することができる。
保存容器を選ぶ際は、容量も考慮する必要があります。一度に大量のお米を保存する場合は、大容量の保存容器を選ぶ必要があります。
ただし、大容量の保存容器は、場所を取るため、保存場所を考慮する必要があります。
保存容器は、定期的に洗浄することも大切だよ。
保存容器の中に、米粉やお米の残りかすが溜まることがあるため、定期的に洗浄して清潔に保つ必要があります。
以上のように、ネズミにかじられないようにお米を保存するためには、金属製や硬質プラスチック製の密閉容器を選び、適切な容量のものを選ぶことが大切です。
まとめ
- ネズミは、かじった跡から唾液や排泄物を残すことがあり、有害な細菌やウイルスが含まれている可能性があるため危険である。
- ネズミが持っている代表的な菌としては、サルモネラ菌、レプトスピラ菌、リステリア菌などがある。
- 米袋をかじるのはネズミ以外で、他の小動物や虫によって引き起こされる可能性もある。
- 米袋をかじるのは、コクゾウムシやコクヌストモドキなどの米虫・ゴキブリやシバンムシなどの害虫・ハツカネズミやモグラなどの小動物の可能性もある。
- ネズミのかじった跡がある米に触れた容器や器具は、細菌やウイルスに汚染されている可能性があるため、熱湯や漂白剤などで十分に洗浄・消毒する。
- ネズミにかじられないようにお米を保存するためには、金属製や硬質プラスチック製の密閉容器を選び、適切な容量のものを選ぶことが大切である。
ネズミがかじってしまった米は、有害な細菌やウイルスが含まれている可能性が高いため食べる事は諦めて処分してくださいね。
ネズミが持っている菌の事を知り、もしもかじられていると気づかず食べてしまった場合は慌てずに対処できるようにしておきましょう。
日本人ですもの、美味しくお米を食したいですよね?
ネズミに米がかじられないような保存容器を用意し、美味しく安全な米を食べましょう♪
コメント